2005年 信州ツーリング 序章信州ツーリングエピローグ 2005年夏 前回のロングツーリングである「黒部ツーリング」から一年。 また、色々なことがあった・・・。 大きくして二つである 1、ビックボーイがバイクを売ってしまった。 彼の愛機だったのはスズキのグラスドラッカービックボーイ250。それを突然春先に売ってしまったのである。別に買い替えを狙ったわけではなく、彼いわく「乗らないだろ?」と言っていた。これは仲間うちで衝撃を与えた、せっかっく「今年の夏こそはみんなでロングに行こう!!」と思っていたのに・・・。 それをこの野郎は・・・・ 冗談抜きで逝ってよし!! って本気で思った。 何より悲しかったのが、バイクを売ることに何のためらいも見せなかったと言うことだ。二年間ロングに行ってこいつは何も感じなかったのだろうか?しかも、今回の夏のツーリングは、前回参加できなかった(サマーソニックを取った)米粒も参加する気満々だったのに・・・。 ムカつくを通り越して、悲しかった・・・。 2、三越が仕事をやめて、一ヶ月超のロングツーリングに出る。 三越が三年勤めた会社に見切りをつけて、一ヶ月超のロングにでると言い出したのだ。それは、AMPにとっては意外な事だった。仕事は酒を一緒に飲む度に「絶対に三年で辞める」と言っていたので、そろそろだろうと感じていたが・・・ 寂しがりや&テレビ大好きっ子の、あの三越が一人でロングにでるだと!!!! だって、東北ツーリングの時に、一人でテントを張ってるバイカーを見て 「絶対にありえないんだけど」 って豪語していた。その後におもむろに携帯電話を取り出して 親に「ウォーター ボーイズ ビデオにとって・・・」と言っていたあの三越である。 一人で一ヶ月も、テレビのないところで生きるとは 彼にとっては絶対に不可能だと思っていた というよりも 彼が超ロングにでるという発想事態が奇跡だと思った。 軽く、自暴自棄に走ったか・・・と本気で心配になりました。 この二つが、一年間で起きた事件・・・。 っていうか・・・ 普通に今年ロングにでるの無理じゃない? って本気で思った。それか米粒と二人旅か・・・・ チョット嫌かな・・・・ だって米粒に襲われたら・・・。 ・・・・・・ 冗談はさておき、今回のツーリングが存亡の危機が訪れたのである。 しかし、今回のツーリング 本当に惜しいである。それはもしかしたら地元でロングが出来る最後かもしれないのである。(毎年そんなこと思うんだけど)もしも、この中の誰かが来年結婚するともしれない。しかも、学生である米粒が来年社会人である。4人が同時に休みを取れるのももしかしたら最後かもしれない。 これが4月の話 時は経ち・・・ 6月 三越は超ロングツーリングの準備を着々としていた。 足りない資金を、仕事後バイトで稼ぎ、ツーリングのために必要なものを集めはじめていた。 ここで発覚する新事実・・・ ビックボーイが大型自動二輪免許の取得していた。 ? ってことは また、バイク乗りに戻るの? という問いに彼は、 暇だから取ってるだって!! ?? って言うか・・・ バイク乗らないなら免許を取る必要ね~じゃん 意味の分からない行動だった。グラスドラッカービックボーイを売ったのは、大型免許を取得するためではなかったらしい。 むしろ、免許をとってもバイクは来年以降に買うと訳の分からないことを言っていた。 元々彼は大型ネーキット憧れを持っていた。ずっとZRX1200がかっこいいと言っていた・・・ グラスドラッカービックボーイは前回のロングでエンジンがかからない(彼が悪いんだけど)、などなどの理由で愛着が薄れていたのだと思う。 こうなったら 是非でもビックボーイにバイクを買わせる。 という動きが高まった。今年の夏は二度は来ないのだよ、ビックボーイ君!! 時、同じにして東京シティー地元メンバーで一人バイクを買っていない男がいた。そいつの名前を 凸(デコ) と言った。 彼は、大学卒業後東京に渡り、頑張って仕事をしていた。 自動二輪の免許は大学時代に取得していたものの、お金がなくバイクを買うことをあきらめていた。 彼にはずっと欲しいバイクがあったのだ・・・ シャドースラッシャー400 言わずと知れた、ホンダのアメリカンバイク。彼はこのバイクを免許取得時から欲しいといっていた。 しかし、妥協はしたくない。ということで購入は見送られていたのだ。 その彼が、就職して2年目。お金も溜まったということで、ついてにシャドーの購入に踏み切るという。 これは・・・ 面白いことになりそうな予感 ここから、一気に夏のロングツーリングの話が盛り上がる。 とりあえず、今回のツーリングのテーマを説明しよう・・・ 一言で・・・・ 再会!! である。 今回は5人で行く予定になったメンバーは、AMP、三越、米粒、凸、ビックボーイである。 しかし、各自問題点ある・・・ AMP→特に無し(ただ、早めに日程を決めないと休みを取れない可能性が・・・) 三越→超ロング(約1ヵ月)にでている 米粒→特に無し、(あえて言えば就職活動か?) 凸→バイクを買うと言ったものの、いつ買うのか未定。初心者。ツーリングのノウハウを知らない。 ビックボーイ→バイクを買うのかも未定。っていうか休みが取れないという噂も・・・・ ここら辺を考慮した、ロングツーリング計画が必要とされた・・・。 まず、日程を決めることにする・・・。 今回だが・・・ 3泊4日 に決定する。 理由としては、 もう2泊で行けるところに飽きた!! というもの・・・。 他にも初心がいるので、あまり距離を稼げないという不安もあった。 次に日程である、今回はお盆を避けた。 なぜって? わざわざ、人でごった返している時に行動しなくても・・・ というもの。 別にお盆じゃなくても、5人とも夏休みが取れるというので9月に決定した。 次が重要なことである、 今回のツーリング、出発が違う形になる予感 なぜなら、 AMP、米粒、ビックボーイ→仙台 凸→東京 三越→日本のどこか・・・。 なのである。 ということは、 ドラクエのように仲間を集めていく 形を取る必要があったのだ。 集合をどのようにするのかが、今回のツーリングの肝となるのだ。 という訳で日程は 9月、8、9、10、11日の4日間に決定する。 9月のはじめの方じゃないと、 米粒の夏休みが終わってしまう。 という理由ではじめの方になった。 他にも、できるだけ暖かい時期に行きたかったんだよね~。 それにあわせて、AMPと凸は確実に夏休みを取ることが要求された。 ま、これで・・・・ お盆期間は仕事三昧が決定したのだが・・・ ツーリングのためだ、我慢しよう・・・。 これが6月の話 8月 ツーリングの話が具体化してくる。 とりあえず、みんなで集合する場所が決まった。 長野 が集合場所に決まった。 計画はこうである・・・ 8日に、AMPと米粒が仙台を出発して、長野を目指す。 8日に、凸が東京を出発して、長野を目指す。 適当な日に長野に三越が入る。 え、ビックボーイは?って? だってバイク買ってないんだもん!! という計画を立てた。 他にも不安要素があった・・・ 凸が音信不通になる 計画のメールを送ってもウンとも、スンとも言わない。 っていうか・・・ バイクを買ったのかも分からない・・・ しかも、 電話をしても、「お客様のご都合により・・・」 だって 地元では 凸が死んだという噂まで流れた。 やっと電話がつながったと思ったら まだ、バイク買ってないんだってさ~ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本当に間に合うのか? 8月のある日 ビックボーイとバイクを見に行くことになる・・・。 彼は知っているのだろうか?AMPとバイクを見に行くということを・・・・。 それは = 契約を意味する。 だから、「ハンコ持って来いよ」と言ってやった。 その日に、三越も参戦することになった。 まずは、新しくできた、ホンダの専門店に行く。 ここに行った理由は・・・ 試乗をするためです。(買う気はあんまり、ありません) ここでCB1300SFが試乗できること知っていたので連れて行った。 このCBに乗ってもらったのは ビックボーイに大型ネーキットの楽しさを再確認して欲しいからだった。 ついでに AMPはXR250 三越はフォルツァー を試乗することにしたのだった。 ビックボーイは予想していた通り、ニヤニヤしながらバイクに乗っている。 予想外の反応を見せたのが、三越だった。 彼をスクーターに興味があり、今回このスクーターを乗ったのだが・・・ つまんねーを連発 彼にとってバイクというのはSRだけなんだなって思った。 無事、試乗を終えてビックボーイは満足したようだった。ま、彼の狙ってるバイクは・・・XJRかZRXだったので、もちろんCBはスルーです。 バイク選びをひとまず置いて、三越の超ロングの買い物に付き合うことにした。 しかし、買うものを決めていたというだけあって、ツーリング用具、キャンプ用具を買いまくる。 見ていて気持ちがよかった。 しかし、 今回の 最重要課題は ビックボーイにバイクを買わせることですから!! って感じです。 実は、ビックボーイ・・・めぼしをつけいてたバイクがあったのだ。 AMPが御世話になっている、モトテックに置いてあったXJR1200。 程度がよく、かなりビックボーイ好みに改造されている車両だった。 何より、予算にかなりピッタリだった。 一通り、三越の買い物を済ませて、飯を食ってモトテックに向かった。 ・・・・・ モトテックに到着。しかし、大変なことに気が付く・・・ ビックボーイがめぼしをつけていたXJRが店にでてない・・・・ 嫌な予感・・・ ビックボーイが目をつけていたXJRは店の中で整備されていた・・・ もっと嫌な予感・・・ もしかして 昨日売れちゃったよ!!(店長談) ・・・・・・・ 無理かも・・・(AMP,三越)っていうか・・・ おめーが早くきめねーから売れちゃったんじゃね~か!! チョット怒りもありつつで・・・ 売れたものはしょうがない・・・ 本題はこれからどうするか?である。 正直、今から車両選びをしては、絶対に間に合わないのである。 しかし、・・・・ この店にはもう一台XJR1200があるのですよ このXJR1200は、ビックボーイが買おうとしていたXJRと並んで置いてあったもの ビックボーイが買おうとしていた、XJRに比べて改造はマフラーのみであった。 初期型だったためヤマンボのキャリパーではなく普通のキャリパーがついていた。 それがビックボーイには少し引っかかっていたのである。 とりあえず、エンジンをかけさせてもらうことにした。 マフラーがフルエキのチタンが入っている、メーカーは不明。 エンジンが一発で始動する、空冷の乾いた音があたりを包む。 その瞬間、目が変わったのがビックボーイである。 おもむろに「乗ってみて、いいですか?」と店長に話かけ、駐車場内を走らせてもらった。 さっきホンダで乗った、CBよりもXJRに乗ったビックボーイは「バイクに乗っている」っていう感じでかっこよかった。 駐車場を三往復くらいして一言、「乗りやすい」とかなり感動していた。 AMPも乗らせてもらったがCBに比べて、バイクっていう感じがして乗りやすかった。 実に不思議な感覚である。 しかも、モトテックの店長。ビックボーイに悪いと思ったのか、今付いてる値段よりもさらに値引いてもいいと言ってくれた。 ・ ・・ ・・・ ・・・・ ・・・・・ (早く、決めろ)AMP,三越 結局このバカ。 怖気付いて買わなかった。 ・・・・・・・・・ モトテックを出た。三越の買い物が終わっていなかったため、その続きをしなければならなかったからだ。 車の中では、(この時、ビックボーイの車で行動してました)AMPと三越の説得が続く。 普通に考えて、初期型XJRでもモトテックの提示してくれた値段は安いと思う。車両も、少し直せばかなり綺麗な車両になる感じだし、それを含めてサービスするってモトテックは言ってくれている。 条件的にはかなり理想的だと思う。しかも、この時期の中古はモタモタしてると買われる可能性も高い。現に一回買われてるのだか・・・ 何を迷ってるのかこのバカは・・・ イマイチ踏み込めないビックボーイにAMPと三越はイライラする。 昔からこういう奴である。妙に乗り気な時は、何も考えずに突っ込んだりするんだが・・・・ 考えだすと止まらない。 で、結局行き着いた先は・・・ 買わない・・・ って場合が多いのだ。 三越の買い物を済ませる。某アウトドアショップで、めぼしをつけていたものを迷う様子もなくカゴに入れていく。実に気持ちがいい。ダッと買って、パッと金を払う。 コレこそ 男の買い物だとは思わないのかね?ビックボーイ君 ビックボーイは、このアウトドア店でかなり思いつめていた。かなりXJRが気になっているようであった。 あと、一押しである。 某アウトドア店から家に帰るのに、モトテックの前を通る。 そこが勝負だろう と、AMPと三越は一瞬で感じた。 運転手はビックボーイである。無理やり、店に入るのは不可能だ。 ここで、かっこいいことを言った三越 モトテックの先の信号が赤だったら、もう一回モトテックに行こうぜ。 かっこいい・・・三越。 運命の信号の色は・・・・ ・ ・・ ・・・ ・・・・ ・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・ 赤だった・・・ 赤だったんだよ!!!! 吹っ切れたようにビックボーイがハンドルを切って、モトテックに入る。 こっからがビックボーイのかっこいいところだった。 一言 店長に 買います!! と言った。 それはまるで、ずっと好きだった女の子に告白したような感じだった。 それからが早かった。まずは、車体の状態を再確認して納車までにどのような形で受け渡すか? 色々話し合いが始まった。 ビックボーイのネーキットに対するこだわりは凄い。 特に彼がこだわったのがマフラーだった。 現時点でナイトローレーシングのフルチタンエキパイ+正体不明サイレンサーがついていた。 エキパイは磨けばきれいになりそうだったが、サイレンサーはチョットガタが来ていた。 ま、それは無料で直してくれるということだったが、彼は納得がいかないということで・・・・ ストライカーのサイレンサーをチョイス つまり ナイトローレーシングチタンフルエキ+ストライカーカーボンサイレンサー という 最高に贅沢な仕様になった 他にもウィンカー、ヘルメット、細かいところの話が終わった。 しかし、この男・・・ 本当にネーキットが好きなんですね~ いやー面白かったわ~。 コレで、ビックボーイのツーリングの参加が決まったのである。 もう一人の正体不明男、東京シティーの凸である。 ビックボーイに電話が入り、凸の計画の全容が明かされる。 彼の計画だとこうだ。 当初の計画では、長野で落ち合う予定だったが、 その前に凸が、シャドーで仙台に帰ってきてみんなで出発する。 そのまま、凸は長野から東京に帰るという計画だった。 ほーそこまで具体的に考えてくれたとは・・・ってことは バイク買ったんですよね? いやーバイクはまだなんだって!!(ビックボーイ談) 終わった。ツーリングまで一ヶ月を切った頃の話だった。 そんな感じで8月も過ぎる・・・ いよいよ、ビックボーイのXJRが納車される日になった。 その日は彼が仕事ということもあり、納車は夕方の予定だったが・・・ ビックボーイの仕事が大幅に遅れちゃう 結局納車は8時半ころになってしまった。待っていてくれたモトテックの店長にマジ感謝。 しかし、ビックボーイ着替える時間がなかったのでしょうがないけど・・・ スーツでXJR1200 なびくネクタイがかなりかっこいい。ってどうなんだろう?しかもグローブもしてね~し。 かなり異様な姿だった。 しかし、このXJR直すところを直して、磨いたら かなりキレイになっていた いやー違うバイクみたいだった。しかも、スポロケとチェーンを磨いたら ゴールドチェーン だったんだって・・・・店長が一番驚いていた。 ←XJRビックボーイ仕様なかなかかっこいいじゃん それから数日・・・ 三越はいよいよ、超ロングの旅にでてしまった。 彼がどんな男になってくるのか?結構楽しみである・・・。 ツーリングの準備は着々と進む。 AMPはバイクの整備、消耗品の交換。ツーリングに必要なものを色々集めていた。 米粒は、初ロングになるツーリング。色々と聞きながら、ツーリングに必要なものを集めていた。 ビックボーイは・・・・ 狂ったようにツーリング道具を集めまくっていた えええ。 コレが、最後までツーリングに行くことを嫌がっていたやつか? テントに始まり、寝袋、その他もろもろ・・・ っていうか・・・・ 過去のツーリングでその意欲を出せ!! 本当に面白いやつだ。 そして、一番肝心な人・・・凸・・・ バイクまだ無い・・・買うって!!(凸談)(今、8月中旬 ツーリング出発9月8日) ツーリングの準備・・・なにソレ?(凸談) 最悪、4人か? 次回予告 本当に凸は間に合うのか? 超ロングに出た三越の運命は? そして みんなでツーリングをすることができるのか? 次回・・・・ 長野ツーリング一日目に続く!! |